作曲の極意

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音楽制作会社ネクスト・デザイン

 
 

 
 
 
 

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ブレスの重要性。

 

作曲の初心者がやってしまいがちなこと、

それは、歌う人の息継ぎをまったく考えないで曲を作ってしまうことです。
 

マイク

 
息継ぎのことを「ブレス」と言ったりしますが、ピアノやギターでメロディーを弾く場合、ブレスは必要としません。ずーっと絶え間なく弾くことが出来ます。
 
そのせいで、歌メロを作るときもその調子で作ってしまって、その結果、まったく息をすることの出来ない歌メロの出来上がりというわけなのです。
 

ブレスは通常1拍か2拍、短くとも半拍必要です。1小節~2小節に1回はブレスの入る余地が必要でしょう。
 

作曲テクニックとしては、「ブレスを休符として考える」と、思いも掛けなかったメロディーが生まれてきたりしますので、ブレスを消極的なアプローチではなく、積極的なアプローチとして作曲に取り入れてみてください。
 

特にボーカロイドから入ったクリエイターは、このブレスの概念が希薄な傾向にあります。初音ミクは息をしませんからね。
 

初音ミク

 
ボーカロイドの面白さは「人力を突破する」ことに魅力がありますので、最初から人間に息をさせないという挑戦的な曲なら面白いかもしれないですが、人に歌ってほしい場合、ブレスは絶対に避けて通れないのです。
 

ブレスの概念が希薄ということは、休符の概念についてもおろそかと言えます。
 
 
休符についてはこちらです。
 
休符を使いこなす。
 

一番わかりやすい方法は、メロディーを頭の中だけで鳴らすのではなくて、実際に声に出して作曲者自身が歌ってみることです。息が出来なければすぐに「なんだこりゃ」と気付くはずですから。
 
 
あと、ブレスについてあまり考えていない人は、ボーカルの音域についてもよくわかっていないことが多いです。ボーカロイドであれば音域はあまり気にしなくてもいいですが、人間のボーカルの場合はそうも言ってられません。男女の違いや歌唱力の差によって音域のゾーンが変わってきます。
 
音域についてはこちらです。
 
音域の鉄則。
 
 

 

ブレスも音域も、作曲の超基本に入ることですが、地味すぎてスルーしてしまっている人が多い印象です。
 

作曲においては、地味すぎることほど後で確実に効いてきますので、まずはひとつひとつをマスターしていくことが非常に大切です。ブレスや休符、音の強弱、音の長さ、音域、このような地味~なことです。
 

編曲やミックス、マスタリングといったサウンド・プロダクション領域の余談になりますが、このブレスこそ芸術だと言った海外のエンジニアがいました。

歌の美しい倍音、耳が溶けてしまいそうなエアー感、こういった特殊な周波数帯域はブレスにこそ含まれていることが多いのです。ブレスは吸う時だけでなく、歌って吐いているブレスもサウンド的に威力を発揮します。そのエアー感を何重にも何重にも特殊な方法で重ねた時、歌は楽器よりも美しく聴こえる至高の音へと変貌するのです。有名なところではエンヤなどがそうですね。
 

Enya

 
今は作曲の初心者でも、いつか歌よりもブレスが美しいんだと言えるようになる頃には、きっと作る曲が芸術にまで高められていることでしょう。
 


 

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